レポート作成日:2024/02/21
第2回デジタルシーズ勉強会レポート
第2回デジタルシーズ勉強会
とちぎデジタルハブでは、これまで「課題」中心に、投稿や課題深掘り会、進捗報告会などを実施してきましたが、とちぎデジタルハブ登録者の中には、稀有なデジタルシーズを持っている方も少なくないことが分かりました。
そこで、登録者から新しいデジタルシーズ・技術を学び、逆に自らの組織、地域、現場の課題を突破するイメージを広げるきっかけの場として「とちぎデジタルシーズ勉強会」を開催しました。
【テーマについて】
①地域/市街地活性化に資するXRプラットフォームの活用及びスクール事業
株式会社Psychic VR Lab 澤田有人 氏
②地域DX人材育成システム「NOVILU」活用でできること
株式会社ノヴィータ 地域共創事業担当 笈田詩乃 氏
【①都市型XRエンターテインメント「STYLY(スタイリー)」】
都市という場所の価値を高め、人流を生み、文化や経済活動の活性化を目的として、日常にバーチャルを融合させるリアルメタバース「STYLY(スタイリー)」を開発した。
「STYLY(スタイリー)」は、空間を身にまとう時代をつくることを目指している。空間がメディア化され、眼鏡を通してバーチャルを体験し、誰でも配信をすることができる。
WEBブラウザを使用し、様々なデバイスにも対応しているため、小学生からでも配信可能であり、自分で作った空間がワンクリックで現実の世界に反映される。現地に行ってARグラスを通すことで、実際に作成したコンテンツをみることができる。また、自分以外の人が作成したコンテンツも見ることができる。居酒屋の中にQRコードを配置し、スタンプラリーとして楽しんだり、ARで観戦する世界初の「都市型XRスポーツ」など、資金、費用を抑えながら新しいスポーツを作ることもできる。
現在は7都市(渋谷、京都、大阪、名古屋、福岡、札幌、新潟)が対応しており、これから全国へと広げていくことが目標である。
XRを通じて新しい文化を生み出し、街を彩っていきたい。
〈参加者からの質問〉
Q.都市をデジタル化する上で、注意されている点はありますか?
A.技術面と安全面です。
技術面では、情報量が過多になることでスマートフォンで表示ができなくなってしまうため、情報過多になりすぎないようにしています。
安全面では、歩きスマホ等の問題がないように配慮しています。
Q.同じ時間に同じ場所で、それぞれの人が違うコンテンツを見ることが可能ですか?
A.可能です。
Q.同じイベント(スポーツ観戦など)を各地で開催し、皆で楽しむことはできますか?
A.可能でありますし、今後その実現を目指しています。
Q.「いいね」など参加型にもできますか?
A.できます。リアクションやポイントの数によって出てくる表示が変わります。
【②地域DX人材育成システム「NOVILU」】
デジタルマーケティングスキルを備えた人材の育成を目的とし、地元企業への就労支援を行いながら地域循環型モデルを目指す動画学習プラットフォーム「NOVILU」。
NOVILUは以下の3つの柱のカリキュラムで成り立っている。
①オンデマンド(動画)で学ぶ
②オンラインで復習する
③スクーリング(対面)で仲間を作ることができる。
基本的な学びはオンラインで行われるため、時間や場所、仕事にとらわれず自分のペースで学ぶことが可能。大学と連携し、ビジネスにおいての価値提供やWEBデザイン講座などを行うことで、次世代のデジタルマーケティングスキルを備えた人材育成にも取り組んでいる。
〈参加者からの質問〉
Q.NOVILUの動画を全て見た際の視聴時間を教えてください。
A.NOVILUには約170コマあり、全て視聴すると140~180時間程が平均所要時間です。
思考の時間や実際に取り組むワークもあるため、所要時間には個人差があります。
Q.一人で学習するのが不安です。
A.進捗状況や理解度を確認しながら次のSTEPに進めるようサポートを行っています。
Q.卒業後も継続サポートはありますか?
A.年に一回OB OGを含めた親睦会があります。
実際に起業された方やデジタルマーケティングを活用して仕事をされている方の話を聞ける機会になっています。
Q.受講するにはどの程度のITスキルが必要でしょうか?
A.「日常的にパソコンを使う事ができる方」を対象にしています。
受講生の中には、既にWEBデザイナー等で活躍されている方もいますが、初心者の方もいます。ZOOMの使い方や入室の仕方からサポートをしています。