病院のCT・MRIを地域の共有資産として活用できるようにしたい
製薬企業のMRとして10年以上 医療現場を見てきて感じたことは、「病院のCT・MRIを地域の共有資産として活用できないか?」ということです。
「超加速経済アフリカ(著:椿進)」を読んだ際に、ルワンダでは病院に大型検査機器を備えておらず地域の検査専門センターという施設で検査だけを行っている状況を知り、その効率性に納得しました。
一方、日本は、大型検査機器(CT・MRI)の普及率が世界1位ですが、使用率は最下位です。
つまり世界的にも恵まれた環境を十分に生かせていません。
実際、2015年頃兵庫県の病院を対象に調査した結果では、病院の規模別に見たCT・MRI検査の待ち日数で、500床以上の大きな病院で4.8日であったのに対し、100床未満の病院では0.1日と大きな隔たりがあることがわかりました。
患者さんの高齢化がさらにが増えていく未来に、この遊休資産が放置された状況を変えなくてはいけないと思っています。
また、約2年後に本格的な稼働が予定されているPHR(Personal Health Record)が本アイデアをカタチにする最大の機会と捉えています。
- 課題投稿者
- としやさん
- 【K27】
- 2023/02/12 13:00
- コメント:19件
- いいね総数:148
- 通報する
- 2023/06/11 04:29
- 質問・回答
としやさま
送り手に関しては様々な考えと思惑があると思います。
そこまで積極的に医療界に携わっているわけではございませんが、可能な範囲で
ヒアリングをしてみます。もし、必須の項目等があれば共通化して頂ければ幸い
でございます。
- 2023/03/12 01:53
- 質問・回答
とても面白いと思います。
解決にはならないともいますがちょっと整理のために書き込んでみます。もし、解決済であればご教授頂ければ幸いです。
・患者や撮影を待っている人の最大メリットは?
・県内、隣接県での機器導入数は?
・医療行為なので、共有した先で撮影を行った際には診察行為となり、改めて初診料を支払う必要がある?また、紹介状等の負担は誰が負担する?
・定量化は可能?稼働率を上げると医療負担が増える?
・すでに行っている事例はある?(医療センターでの地域連携あり:実態実数は?)
・個人情報の保護責任は撮影側医院?依頼側医院?診断の場合、診断結果の責任はどっち?
・ふるさと納税で健康診断で活用しあう?(県内回遊のメディカルツーリズム)
・技師と患者のセット派遣の方が現実的?
- 2023/03/15 17:10
- 質問・回答
アルガリさん (1/2)
コメントありがとうございます。
以下回答です。
・患者や撮影を待っている人の最大メリットは?
→待ち時間短縮、効率の良い受診体験が可能になる(時間、場所が自分で選択できる)
・県内、隣接県での機器導入数は?
→不明です。外部情報会社にて購入可能な情報ですが一般にオープンになっていない情報であり不明。
→参考までに全国の情報で回答します。(300床以上 CT保有施設1414施設、MRI1104施設/300床未満 CT5213施設、MRI2363施設)
・医療行為なので、共有した先で撮影を行った際には診察行為となり、改めて初診料を支払う必要がある?また、紹介状等の負担は誰が負担する?
→撮影した先では初診料など不要。紹介状も不要。紹介元で診療報酬を請求し、後日撮影した先に(病院間で合意した金額)支払うのが通例。したがって患者さんんにとっては撮影する先に当日訪れ撮影し帰るだけです。
- 2023/03/15 17:12
- 質問・回答
アルガリさん (2/2)
回答が500文字いないのため収まらず2つに分けてます。ご容赦ください。
・定量化は可能?稼働率を上げると医療負担が増える?
→定量化とは何の定量化でしょうか?共同利用数?施設での撮影数?
→稼働率を上げると医療負担が増える・・未知数ですが、CTやMRIを撮影するにあたり放射線技師の方の設置が必須のため、その人員がいます。稼働率の悪い施設ではもてあましてしまっているかもしれませんので医療負担になるとは想定していません。仮に予約状況の見える化が行えるのであれば、施設ごとで負担のない上限数などの設定も想定しています。
・すでに行っている事例はある?(医療センターでの地域連携あり:実態実数は?)
→わりと全国調べれば実施しているようですが、その実数を診療報酬から読み解くと、、年間約2400万回撮影されるCTのうち、共同利用されているのは1%程度に留まっており限定的です。
- 2023/03/15 17:13
- 質問・回答
アルガリさん
2つにも収まらず3枚になっていますがすみません。
・個人情報の保護責任は撮影側医院?依頼側医院?診断の場合、診断結果の責任はどっち?
→あくまでも依頼側の病院だと認識しています。撮影側は医師が接触することはなく診断結果の責任は生じません。
・ふるさと納税で健康診断で活用しあう?(県内回遊のメディカルツーリズム)
→おもしろそうですね。考えてもいませんでした。しかし私のビジョンからすると現段階では病院向けのサービスでと考えています。
・技師と患者のセット派遣の方が現実的?
→技師はそもそもCT、MRIを構えると配置されているのであえてこちらで患者さんとセットにする必要がないと思いますし、人員を探す雇う派遣するとなると別軸が発生し実現困難度があがってしまいそうです。
いかがでしょうか?
- 2023/05/24 17:35
- 質問・回答
ご連絡が出来ず失礼致しました。
顧問先のクリニックとも少し当該についてディスカッションしてきました。
同様の取り組みは行われているそうで、すでにサービス化も進んでいるようです。
私の指摘した懸念は確かにあるそうですが、概ね解消されているようで、としや様
の課題は多くの医師や病院でもお持ちの様でした。
実は私は以前膵臓破裂を起したことがあり、レントゲンでは判明しなかった
遠い記憶がございます。
おっしゃる提言がすすめば、数億、数十億とする機器と言うのもありますが、
より多くの命と健康が守れるかもしれませんね。
さいたま市では、健診もふるさと納税に登録されているので、メディカルツーリズムや
行政サービスとして活用されれば、もっと資産活用が進むかも知れませんね。
産業や結婚マッチングを行っているので、もしかすると県の医療福祉部とかでも
データベースがあれば開放してマッチングサービスとしても良いかもしれませんね。
取り急ぎ、これくらいしか調べられていませんが、何かあれば改めてディスカッション
や可能な範囲で調査させて頂きます。
- 2023/05/30 12:27
- 質問・回答
アルガリさん(1/2)
ご関係のある先で聞き取り調査を行っていただき感謝申し上げます。貴重なご意見大変ありがたいです。
現在私も、栃木、茨城で50軒を目標に聞き取り調査を実行しておりますが、8割〜9割方の病院でCTやMRIの稼働率について課題を持っておりCTやMRIの件数が増えることについては好意的です。
ただご指摘のあったような、メディカルツーリズムなど保険外行為については否定的なのもわかってきております。
病院の意向や役割があるように推察しますが、あくまでも治療の延長線上にあるか否かが重要なようです。
- 2023/05/30 12:28
- 質問・回答
アルガリさん(2/2)
現在では、調査を進めつつ、受け手(CTやMRIを保有する側)のニーズは明確で、送り手を選定すべく動いています。
このサービスを世に出した際に熱狂的に使ってくださる方ですね。
仮説段階ではありますが、諸条件を満たし、かつ双方ハードルを持っている先がわかりつつあります。
すでにあるサービスと差別化をしつつ世の中に出すにはどうすべきかを検証しています。
また進捗などあればご報告させていただきますし
アルガリさんの過去のご経験など教えていただきたいと思います。引き続きよろしくお願いします。
- 2023/02/26 17:58
- 質問・回答
私の専門分野でなく、としやさんの投稿に対する質問となってしまい非常に恐縮なのですが、
としやさんが感じている、病院のCT・MRIを地域の共有資産とするために、地域の特徴などで障壁となっていることはございますか?
サービスを共有するという点でぱっと思いついた程度のことなのですが、
ITの分野であれば、インターネットの普及によりGoogleの検索サービスなど、共有で利用できるサービスが続々と登場しました。
それは、ソフトウェアということもあり、共有利用サービスを作りやすく、複数で利用するというサービスモデルが一早く確立されて、普及してきたという一面があるのかなと思います。
医療機器となると、ソフトウェアではなくハードウェアになるので、医療機器というハードウェア資産を共有サービスとして提供する点に、いくつもの様々な課題があるのかなと想像しました。
専門外ということもあり、お門違いなことを書いていましたら、申し訳ございません。
- 2023/03/02 17:55
- 意見
こんにちは、ヨッシーさん。私も同じ部分が気になっていました。知識不足で恐縮ですが、CT・MRIなどは高価なイメージがあるので、所有されている方(病院)の権利とか、維持費なども考慮する必要があるのか等、ハードルは多いイメージです。
- 2023/03/09 20:32
- 質問・回答
ヨッシーさん
コメントありがとうございます。
ハードウェアであるCTやMRIを共有するにあたってのハードルですが、そこまで高くないと考えております。
理由は下記の通り
①すでに病院で実施されている。(https://tochigi.hosp.go.jp/medical_institution/chiiki_iryou_renkei.html#kyodo)
②CTやMRIを共同利用しなさいと厚労省が働きかけているくらいです。A病院の患者さんをB病院でCT・MRI検査を受けた際には、診療報酬上の点数を上乗せするくらいにインセンティブをかけています。
それでも年間約2400万回撮影されるCTのうち、共同利用されているのは1%程度に留まっており限定的です。
いかがでしょうか?わかりにくいなど忌憚のないご意見いただければと思います。
- 2023/03/11 14:51
- 質問・回答
としやさん
コメントありがとうございます。
シェアに関しては、すでに実施されているところもあり、制度面などは特に課題となっている部分はないと認識いたしました。
ただ、それでも共同利用の割合が1%と留まっている、ということは、
他に課題があるのかなと感じます。
厚生労働省から伝えているものの、共同利用するということが周知徹底されていない、
認知さえもされていないかもしれない、ということが私がぱっと思いついたことなのですが、
としやさんの想定している、割合が1%に留まっている課題(仮説のようなもの)は具体的に何かあったりしますか?
私はIT系を専門としているので分からないことが多いのですが、
もし、としやさんが感じている具体的な課題・仮説の専門に近い方がいらしたら、
その具体的なものに対して、良いアドバイスが得られるかなと思いました。
- 2023/03/15 16:52
- 質問・回答
よっしーさん
コメントありがとうございます。
まさに共同利用が進まない課題は下記だと考えています。
①連絡手段のアナログ(契約書を書面で交わし、予約状況の確認や予約はTELやFAX)。しかし病院は忙しく9〜11時はつながらないなどの事象がある。
②CTやMRIが必要な患者さんを多く抱えている大病院が利用していない。現行の1%はクリニックなど自施設でCTやMRIを構えていない施設からの利用が多いようですが、患者の数は限定的です。
③共同利用できる施設が見えない。現行は、特定の病院ー病院間で行われている。しかし利用者のことを考えれば地域でどこが利用できるのか見えないと利用しにくいと考えています。
いかがでしょうか?
- 2023/03/19 12:52
- 質問・回答
としやさん
課題の提示、ありがとうございます。
連絡手段や大病院側の事情など、病院ならではの課題があり、広まらないのかなと感じました。
実態を調べるようなヒアリングや深堀も必要なのかなと素人ながら感じております。
また、先日の深堀会で話がありましたセキュリティに関して、
少し調べたところ、電子カルテ情報に絞った共有について、
昨年末に医療情報ネットワーク基盤WGにて以下のような議論がされているようです。
https://gemmed.ghc-j.com/?p=51221
この課題の解決や共有サービスの実現に直接結びつくような情報かは、さらに調べる必要があると思いますが、
このWGの動向をチェックしておくことも良いのかなと思いました。
- 2023/03/09 20:37
- 質問・回答
Red featherさん
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り高価な医療機器ですが、まさにコンピューターで分析する機械のため維持費、支出の趣味レーションはおおよそ下記の通りです。
【装置購入価格 + 放射線技師の人件費 + 光熱費+保守料】
つまり、買ったら使わないともったいないわけなんですが、
待ち日数が発生していないような病院ではもったいないのが常態化していると思っています。
そこに、待ち日数が発生しているような施設から送ることで双方にメリットが生まれると考えておりますがいかがでしょうか?
- 2023/03/13 11:23
- 質問・回答
としやさん
返信ありがとうございます。なるほど。紹介料などを含め、マッチングしていくと、双方にメリットがありそうな気がします。
- 1
アルガリさん
ヒアリングについてはご協力いただけるとのことでありがとうございます。
ヒアリングいただける先は地域の開業医だと想定して以下に記載いたします。(相違あれば遠慮なくご指摘ください)
■1ヶ月でCTやMRIを撮りたい患者がどれくらいいるか?
■CTやMRIが撮りたい場合はどうしているか?
■その際の先方との連絡手段は?
■読影はどうしているか?
以上です。可能な範囲で構いませんのでご協力お願いします。
加えて、アルガリさんにご関係のある方で【歯科クリニック】の方はいたりしないでしょうか?ぜひともお話しを伺いたいと考えております。