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2023.02.07(火)
【レポート】とちぎデジタルハブ課題深掘り会#5「チャレンジする人と貸したい人をつなげる仕組みをつくりたい!!」を実施 2023/1/24
テーマ:チャレンジする人と貸したい人をつなげる仕組みをつくりたい!
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話題提供について:
・勝俣さん(カフェ経営・飲食のコンサル・店舗のプロデュース) 背景としては、コロナ禍によって飲食店が大きな影響を受けている。 ・多くの飲食店が営業の形態見直しを強いられているので(固定費の負担大のため)飲食店の営業の継続を支援したいと思った。 ・新しく何かを始めたい人の力にもなれるのではないか。店を始めたい人はたくさんいるけれど、場所を借りると固定費がかかるので踏み出せない人が多いのではないかと思った。この課題を解決することで地域貢献になる。 ・もう一つの課題として人材不足がある。柔軟に空間を利用できれば、柔軟な雇用につながるのではないか。 ・あるカフェはシェアリングコーヒーという形で利用者に貸出し、8組ほどチャレンジする人が現れた。 ・私のカフェは、金曜と土曜の夜にボードゲームバーをやりたいという人に貸してる。 今後の展望としては、県内で空いてる飲食店と使いたい人をマッチングするサービスを始めたい。 ・店舗以外、例えば「畑」なども考えられる。そうした中でネットワークが広がるのではないか。 ・若者に活動してほしいと思うが、定年退職後の新たな選択肢としてカフェやバーができるような仕組みになっても面白いと思う。
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課題に対するトークタイム:
・飲食店の人材不足問題の実情は? →コロナ禍で人件費の削減をせざるを得なくなり解雇された人も多く、飲食店にこうした解雇の懸念があることで人が戻らない。そのため、人件費の増加や、人材不足によって休業せざるを得ないという店舗もある。 ・賃貸借契約はどうなってる?建物自体の所有者は? →多くの場合、カフェ等の経営者は、別のオーナー(大家)からテナントを借りている。他の人に貸す場合、私は事前に大家さんと話し合って了解を貰い、転貸する人と契約書を取り交わしている。 ・働こうとする人がいないのは、条件が良くないから? →飲食業界では、安定して長く働けるのかという不安があるのだと思う。飲食店をやめて安定してシフトに入れるコンビニやスーパーに流れることが多いと聞く。サービス業全体もそうだと思うが、特に飲食は時期によっても不安定なので、倦厭されているのかなと思う。 ・サービスのターゲットや、必要な資金は? →ターゲットは、これからチャレンジしようとする人、または店舗を拡大しようとする人。こうした人に、マーケティングの一つとしてローリスク・ローコストで利用してもらいたい。賃料としてはお店が損しない程度。例えばボードゲームバーはお客さんが想定より入っていないので、話し合いながら決めている。ボードゲームバーのオーナーは、どのくらいの売り上げがでるかの仮説検証の場となっている。 ・「旭川ここはれて」のような「契約期間中は最低売り上げ70万円以上じゃないと退去」みたいなやり方もできるのではないか。 ・チャレンジの場として利用したいなら、コンサルティングによるサポートがあれば、よりよいチャレンジになるのではないか。 →店舗運営者によるチームを作って、サポートしていくこともやりたい。いろんな人がいろんな場所を貸すという仕組みが整えば、地域問わず場所を使ってチャレンジすることが出来そう。・人によって貸したい貸したくないは出てくるのでは? →貸す前に面談のような形で会うようにしているが、貸したり面談したりするのは実際問題とても面倒くさい。でも信用にも関わってくるのでないがしろにもできない。一方、デジタルを活用して手間を少なく、スマートにサービス化できるとよい。
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課題アイデアについての意見交換:
・マッチングのシステムを作る実現可能性は? →既存のサービスを連携させれば簡単だけど、セキュリティや見せ方、マッチングへのAI活用、決めなきゃいけないことは多い。一方、スモールスタートで始めるのであれば、そこまで難しくないと思う。・リアルな場所の予約なら店舗に掲示板みたいなの設置してやるのもいいんじゃないか →キッチン内部を可視化していくっていうことはとても大事なのではないか。 →家探しみたいに諸々条件をリスト化してあてはめていっては。どんな道具があるのかわかるといい。 ・使う側としては集客方法とか経営関係やノウハウがわからないから不安。いきなり1人で借りるのはハードルが高いのかもしれない。カフェを一人でやるとかではなく、パンケーキ好きな人とやるとかの「2人でやる」と仲間を集めてからやることで、施設を雑に使われることもないし、仲間がいることで持続可能性が高まると思う。 →ユーザー同士のマッチングも考えている。2人集まれば借りる料金も半分になるしいいことだと思う。利用者の交流でマッチングすれば新たな可能性が生み出されるかもしれない。 ・実現に向かうところでハードルに感じているところは? →お金。スマートに貸し借りするとなるとアプリとかWEBになると思うが、開発費用は結構かかるだろうし、実際の利用者の性質を見極めないといけないので、徐々に徐々にという進め方になっている・人と人との関わり等、デジタルでできないところをどう整えるかを考えていくのが大事なのではないか →オーナーさんがどういう人を見越して条件設定するか次第だと思う。店舗によって使えるものやサービスも違うため、そこも踏まえた上で考えていく必要がある。
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参加者感想:
・どんどんアイデアがでてきて盛り上がっていくのが参加していて楽しい。何か自分ができることがあれば手伝いたい。 ・飲食店をやっているのでよくわかった。場所貸しという発想がなかったので勉強になった。 ・リスクはかたればいくらでも語れるが、前に進むための議論をしていくのが大事なのだなと思った。投資家的な視点をもってどのように育てていけばいいサービスになるのではないか。 ・夢が広がった。応援したい人が繋がる仕組みが集まっていけば大きな力になると思う。利用者とオーナーとお客さんがみんないい思いをできるようなシステムができたらとてもいい。 ・新鮮で興奮しながら参加してました。実際に場所借りて入ってことがあるが、その店舗の特性を出すと面白い。(WEBデザイナーに相談できるカフェとかプログラマーに相談できるカフェとか) ・ニッチな需要で中食(テイクアウト)のチャレンジならハードルは下がるのではないか?店内での飲食はなしで、他の空いたスペースをコワーキングスペースとかレンタルスペースとして利用していったりするといいのではないか。面白いと思う。 ・地域おこし協力隊で利用したい人は多いのではないか。それぞれの地域に強みがあるので、入れ替わりできるような使い方ができそう。 ・隠れたニーズはたくさんあると思う。(表に出ない)その隠れているニーズをどう見つけ出すかを考えていくと面白くなると思う。デジタルの前に「楽しさ」で巻き込んでいくといいのではないか。 ・飲食店だけでなく、会社の会議室も空いてる。いろんな人が持て余している場所は多いのではないか。 異業種交流みたいな、リアルな体験を伴う異業種体験みたいなことができるのではないか。
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勝俣さんコメント:
デジタルハブに初投稿してみて、このようなたくさんの人に意見いただけたことはとても嬉しい。 今回感じたことは、「みんな想いは一緒なんだな」と思った。地域が活性化していくことは結果的にみんなに還元されるし、若者の流出問題も含めて今回のサービスが何かしら役に立てれば嬉しい。 今後皆様にも協力していただけたら嬉しいし、実現していく中で地域を元気にしていきたいと思う。