プロジェクトレポート一覧Project Report
プロジェクトレポートページは、活発に議論が進められているプロジェクトや課題について
事務局から皆さんにわかりやすくご紹介するページです。
気になったプロジェクトがあれば、ぜひリンク先のページで提案や応援などのコメントをお願いします。
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作成日:2022.06.24(金)
2022年5月に「ももいろクローバーZのイベントを通したPRプロジェクト」が立ち上がりました。
サイト内等でいただいた意見を参考に、課題投稿者である学生を中心に、市内観光周遊活性化の実証実験として、6月17日のライブ当日から1ヶ月間デジタルスタンプラリーを実施することになりました。
下記のとおりデジタルスタンプラリーを実施しておりますので、とちぎデジタルハブメンバーの皆様も奮って御参加くださるようお願いします。
1 概要
名称:「めぐるんさ佐野市」
期間:令和4年6月17日から令和4年7月16日まで
スポット:
①佐野市文化会館
②佐野市観光物産会館
③佐野厄よけ大師
④佐野観光農園アグリタウン
⑤道の駅 どまんなかたぬま
⑥出流原弁天池 まちの駅 福寿荘売店
⑦唐澤山神社
スタンプ:既存の公式イラストを活用し、生徒がレイアウト(後述デジタルフォトフレーム含む)
特典:スタンプを3つ以上集めた方にデジタルフォトフレームをプレゼントする。
※別途佐野市でプレゼントキャンペーンを実施中。詳細は下記URLのとおり。
https://www.city.sano.lg.jp/miryokuhasshin/event/megurunsa_sano.html
2 実行体制(プロジェクトメンバー)
・佐野高校及び同附属中学校で募集に応じた24名
・佐野市総合政策部広報ブランド推進課
・栃木県総合政策部デジタル戦略課
・(株)日本旅行宇都宮支店(当該「とちぎデジタルハブ事業」受託業者)
3 今後の方針
デジタルスタンプラリー実施期間終了後、取得したデータを整理の上、成果や課題を整理し、今後の観光周遊活性化に向けた取組を検討する。
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作成日:2022.09.29(木)
とちぎデジタルハブ事務局です。
課題「デジタルでの解決手法を学びたい!」への一つ目のアンサーとして、県内の様々な企業の取組を紹介し、あわせてデジタル技術がどのように生活やビジネスに繋がっているのか学ぶため、インタビューを行ってまいります。
第3回 「地元の人による地元のためのデジタル人材戦略」
株式会社ノヴィータ 様
地方と東京との関係とは?地方で輝くために必要なデジタル人材とは?東京に近い栃木県だからこそ示唆に富む様々なお話をいただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=8yzTCcElZB8
第2回 「デジタル化とは何か」
株式会社セレクティ 様
デジタル化は漠然としてよくわからない・・・。セレクティ様に解説いただきました。
キーワードは「デジタイゼーション」「デジタライゼーション」です。
https://www.youtube.com/watch?v=3sATFor8oGc&t=301s
第1回 「産業用ロボット(デジタルシミュレーション)」
株式会社FAプロダクツ × オグラ金属株式会社 様
栃木県の製造業が変種変量に対応するため3D動作シミュレーション検証へ挑戦!
(ロング ver)https://www.youtube.com/watch?v=hN4dA7Mwt7w
(ショートver)https://www.youtube.com/watch?v=oRX9Q-L62bU -
作成日:2022.03.15(火)
2022年2月、「日本製カワウGPSロガーを開発し、全国のカワウ対策を手助けするプロジェクト」が立ち上がりました。
1 カワウ被害の状況
カワウは体長約80~85cm、体重は約1.5~2.5kgと比較的大型な鳥で、魚食性で海沿いから川沿いまで日本全国に幅広く生息しています。
かつては人間とカワウはお互い共存していましたが、カワウの数が増え、漁業被害や、ねぐら付近での臭いによる被害など、近年は人間との軋轢(あつれき)が起きています。
本県でもカワウの食害は深刻です。県内のカワウの捕食による水産資源の被害額は、平成29年度で3億円を超えました。
特にアユは、各河川において漁業協同組合の方々が毎年稚魚を春先に放流し、その数を維持していますが、カワウが稚魚を食べてしまうので、釣れるアユの数が少なくなっています。このままでは釣り人が減少し、翌年のアユ稚魚の放流数も減少せざるを得ないという悪循環に陥いる恐れがあります。
2 保護管理対策
これ以上の被害を増やさないよう、県は、年間の捕獲数の上限を設け、毎年1,500羽程度捕獲を行いながら繁殖抑制も行っていますが、生息数や被害の減少には至っていません。
※カワウの繁殖抑制方法は既に確立しており、ドローンなど新しいツールも活用されています。
参考「Let'sドローンでカワウ対策vol.2」https://www.jfa.maff.go.jp/j/enoki/attach/pdf/naisuimeninfo-20.pdf
3 解決に向けた課題
カワウは活動領域が広く、季節ごとに県境をまたいで行動する個体も多く、県全体及び近県とも協力して対策する必要があります。
本県においても県全体で一致団結して一斉に対策に乗り出すべく働きかけを進めていますが、連携が進んでいないのが現状です。
この一番のボトルネックですが、「カワウがどこに巣を作り、どこに飛んできているのか正確にデータとして把握できていないこと」です。
カワウの飛行情報を得るためには、「GPSロガー(※)」が必要です。
※太陽電池で稼働、GPS情報を取得し、定期的に特定の種類の電波で外部に発信するIoT。カワウにランドセルのように背負わせて取り付ける
現在、全国で使われているGPSロガーは、海外製で値段が高く、100m程度しか届かないVHF波で電波を飛ばすものです。
電波を取るためには、大きなVHFアンテナを持った人が木の下で息を潜んで待ち続け、夜中に木の上の巣に戻ってきた群れから電波を受ける必要があり、高価かつ測定が非常に大変であることから、これまでは多数のロガーを導入することができませんでした。
4 実証実験の内容
プロジェクトでは、国内製、安価でLTE-M通信で電波を飛ばせるGPSロガーの開発を目指して議論を進めてきました。
LTE-M通信であれば、全国に設置されている基地局で電波を受けることができるので、巣の下で待ち続けることが不要となり、なおかつ安価に普及することも可能となります。
このような機器の開発・普及に成功すれば、本県だけではなく全国のカワウ被害の解決につながるものであり、デジタルハブの実証実験として行うことについて2022年3月14日(月)にとちぎデジタルハブ実証実験審査会を開催し、実施適当の評価を受け、実施が決定したものです。
今後、委託契約を締結し、具体的な開発及び県内フィールドにおける使用テストを実施してまいります。
※2022年3月18日追記
18日、関連プロジェクトの「カワウを発見・通報する仕組みによりヒトの力で飛行データを取得するプロジェクト」が立ち上がりました。
これはGPSロガーによるデータ取得を補完する目的で、釣り人などによる目撃情報を集める仕組みが作れないか検討するものです。
ぜひ解決方法をお持ちの方々のアイディアをお待ちしております。(現在メンバー募集中です)
https://www.tochigi-digitalhub.jp/project/pre.php?id=244
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作成日:2022.03.09(水)
2021年11月、「デジタル技術で林業従事者が安全に働くことができる環境を作りたい」プロジェクトが立ち上がりました。
矢板市様をリーダーに、市内の林業企業体様、IT企業様とともに、これまで複数回のディスカッションや既存ソリューションの実地テストを行い、求められている機能を探りました。
林業における労働災害の多くのケースは伐倒(出荷する20m以上の木を切り倒す作業)時に行っており、倒れた木が下にいる別の作業員や重機に接触する場合です。
そのため、安全確保とは以下の達成であると定義しました。
⑴伐倒時の従事者同士または住宅や重機との安全距離の確保
⑵事故が発生した時の他者への迅速な連絡
これらについて、特に1月下旬に行った既存ソリューション実地テストでは、ライカジオシステムズ社のハンディタイプの距離計「DistoX4」とRonk社の緊急時通報ソリューション「緊急通報ハンマー」をテストしました。
また、テストの様子を県内の林業企業体の皆様にも展開し、ご意見をいただきました。
DistoX4は簡単に樹高や遠方の作業員等までの距離を測定できることの評価と同時に、作業員は片手に常にチェーンソーを持ち、もう片手では傾斜地で姿勢を保つために使うため、どうしても手で持って使うことは使い辛いという意見が上がりました。
緊急通報ハンマーはヘルメットに付けたガジェットで転倒状況を把握し、一定時間経過後に他者にアラートを発信する仕組みで、ガジェット内臓のハンマーでチェーンソー作業中でも異常に気付くことができるものであるり、緊急時の評価と同時にGPSセンサーなどを追加すれば作業員同士が一定以上接近した場合にアラートを鳴らすこともできるのではないかという提案をいただきました。
これらの意見を踏まえ、プロジェクト内で議論、以下のソリューションの開発について3月7日にとちぎデジタルハブ実証実験審査会を開催し実施を決定し、3月9日に公募型プロポーザルを発出しました。
詳細は以下のとおりです。
https://www.pref.tochigi.lg.jp/a04/society5/ringyou_propo.html
今回の実証実験で取り組むのは以下の2点です。
⑴レーザー距離計を声で操作し、見なくても結果を知らせてくれるアプリを開発
レーザー距離計を腕や肩に設置し、声で操作して距離を測定し、結果は音声で返す形を想定
これにより、伐倒木が流れてはいけない他の作業員やふもとの家等までの距離を測るツールとしての活用を期待。メインのターゲットは従事経験数年以内の作業員
⑵緊急通報ハンマーの有する機能に加え、作業員同士の接近時にもアラートを発するソリューションを開発
例えば作業員間が50m以内に接近した場合は両者間でアラートを出し合う仕組みを追加。これにより無意識に近づいた場合に対処が可能となります。
開発にあたっては、県内の森林組合や県のスマート林業推進協議会、県内各林業企業体の御意見を頂きながら、皆様に満足いただけるパッケージとすることを目指します。
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那須烏山が誇る「山あげ行事」を多くの方々が”見たい”そして”関わりたい”と思ってもらうため、デジタル技術でできることを探求します。
- プロジェクトリーダー
- 岩井_とちぎユースサポーターズさん
- 【P1】
- 2021/11/29 16:13
- プロジェクトメンバー:5人
作成日:2022.03.09(水)
2021年11月、「那須烏山が誇る「山あげ行事」を多くの方々が”見たい”そして”関わりたい”と思ってもらうため、デジタル技術でできることを探求します。」プロジェクトが立ち上がりました。
とちぎユースサポーターズネットワーク様をリーダーに、那須烏山市様、那須烏山市観光協会様、地元の有識者様やIT企業様とともに、これまで複数回ディスカッションを行い、課題を掘り下げるとともに、解決の糸口を明らかにしてきました。
このページでは、これまでの行われてきた議論の経過と今後の展開についてご紹介します。
~Stage1.山あげ行事が持つ多くの価値や魅力の言語化~
プロジェクトでまず行ったのは、「山あげ行事の持つ魅力や価値」を明確にすることでした。
観光客の方々にとっては「野外劇」「山の迫力」「伝統」など正面から見える絢爛豪華さや美しさがまず思い浮かびますが、地元の方々にとっては毎年の山あげ祭の主役である「若衆」(八雲神社の宮座組織の一部で、当番となった町がその年の山あげ祭のみならず八雲神社の例祭・年中行事をすべて受け持つ)こそが「ヒーロー」であり、毎年の山あげ行事にかける情熱や引き継いでいく若衆組織の伝統が大きな価値・魅力であることを再認識しました。
また、課題についても掘り下げた結果、大きく以下の2点が明らかになりました。
1点目は観光誘客の側面です。
7月下旬の山あげ祭では毎年約10万人の来訪者がありますが、年間を通して那須烏山に多くの来訪者に来てもらうためにどのようなことが必要か検討する必要があります。
2点目は若衆の人手不足です。
人口の減少により特に若衆の不足が深刻な町もあり、山あげ行事を後世に引き継いでいくため、今後どのようなお手伝いができるのか検討する必要があります。
~Stage2.プロジェクトで目指す取り組みの検討~
プロジェクトでは、明確になった課題をもとに、以下の方向性の実現に向けて具体的な検討を進めていきます。
1 近年登場したVR(仮想現実)やAR(拡張現実)、ドローンなど新しいデジタル技術を活用し、山あげ行事の価値や臨場感や情熱を視聴者に伝えること
2 1の取組により那須烏山地域への理解や愛着を育んだ方々の中から、祭の時期はもちろん、年間を通して町に訪れたい&関わりたい=那須烏山ファンを拡大し、具体的な観光や山あげ行事のお手伝いにつなげること
1の取組については、3月8日にとちぎデジタルハブ実証実験審査会を開催し実施を決定、3月9日に公募型プロポーザルを発出しました。
詳細ページは以下のとおりです。
https://www.pref.tochigi.lg.jp/a04/society5/karasuyama_propo.html
今後、具体的な取組について広く皆様から意見をもらいながら、山あげ行事のお手伝いや那須烏山への来訪に向けたチャレンジを進めてまいります。