プロジェクト

外来種問題の普及啓発、「知る」から「行動」へ

のぶさんさん投稿の課題「外来種の分布拡大阻止について」のなかで様々な方から寄せられたご意見を踏まえ、以下のとおり普及啓発等について具体的な対策方法を議論したく、プロジェクト化しました。
関心をお持ちの方の御参加をお待ちしております。

<目標>
 ・飼っている動植物等を外に捨ててはいけないと認識する県民を増やしたい。
 ・外来種(既に県内に蔓延している種を除く)を早期発見、通報する県民を増やしたい。

<対策の方向性>
 ・生物多様性保全や外来種問題に関心がない人にアプローチできる普及啓発を行う。
   ・アプローチしやすい層としては子ども(+その親/祖父母世代)か?
 ・外来種を気軽に通報してもらう方法として、スマホアプリを活用する。
   ・アプリは、新規開発~既存アプリまで、幅広く検討したい
   ・アプリについては、維持管理費用/手間も重要な検討要素

<スケジュール感>
 今のところ、以下のようなスケジュールで進められればと考えています。
  ※議論の進捗により適宜見直す可能性あり
【1回目(1月中旬)】
 ・課題や背景の共有
 ・対策案の検討:アプローチの検討(どんな手法が有効か)
【2回目(1月下旬)】
 ・対策案の検討:前回議論した有効な手法を実行する手段・ツール
【3回目(2月上旬)】
 ・対策案の検討:手段・ツールの詳細、実現可能性(費用面等)
 ・今後のスケジュール

プロジェクト会議掲示板

【第5回】議題報告書

【文字数の都合で2分割で掲載します。1/2】

1 これまでの振り返り
 ・「普及啓発の方法」と「外来種情報の同定/通報ツール」について議論してきた。
 ・「普及啓発の方法」については、本プロジェクト内で同定アプリを使用した自然観察会の試行を行い、効果を確認した。
 ・「外来種情報の同定/通報ツール」については、既存通報フォームや同定ツールの開発の検討を行った。

2 検討結果
(1) 普及啓発
既存の同定アプリ2種を使用した自然観察会を実施した結果、どちらのアプリも手軽に調べることができるのが魅力で、これらアプリの活用により、身近な自然や外来種問題への関心が継続することを確認した。
 このため、生き物の判別へのアプリ活用について普及啓発を行うこととして、令和7年度から県主催の自然観察会において、アプリ活用の方法や注意点などを紹介していく。また、アプリを活用した自然観察のフォーマットを作成し、県HPに掲載する。
(2) 同定/通報ツール
既存通報フォームには同定機能がなく、不確実な情報が集まるため、現場確認等の作業により業務負担の増となる。
同定ツールについては、生物1種あたりの同定が可能となるような開発にかかる費用が大きいことから、実現困難であった。
このため、いずれも現段階では導入の実現性は低いと判断された。

【第5回】議題報告書のみんなの意見
  • 栃木県自然環境課さん
    • 2025/03/18 17:14
    • 【第5回】議題報告書への返信

    【文字数の都合で4分割で掲載します。2/2】
    3 まとめ
    (1)生物同定アプリの活用によって、県民の身近な自然や外来種問題への関心が継続することを確認できたことから、今後、自然観察会においてアプリの活用を普及啓発することとし、デジタルハブにおける本プロジェクトは終了とする。
    (2)現段階では実現性が低いが、同定・通報ツールについては 今後も情報収集を継続していく。

     4 意見等
      ・生き物の判別の素人からすると、アプリには誤同定はあるものの、写真の撮り方等を工夫すると、ある程度判別に近づける効果があった。
      ・例えば魚などは、アクリル水槽を使用するなどの工夫、試行錯誤を行いながら、活用していくとよい。
      ・植物はなんとか正確に同定できるが、特に昆虫のゾウムシなどは全くかけ離れた答えを出してくるので難しい。
      ・識別に必要な特徴をうまく写せるようになるまで、使ってみる、遊んでみることが大切。
      ・アプリの普及啓発にあたっては、効果的な使い方と誤同定などの注意点の両方を伝えるべき

【第5回】第5回

これまでの振り返りを行うとともに、いただいた意見等に対する検討結果を共有して、
本プロジェクトを終了としました。